2020.05.19 , ビジネスマナー研修
Bくん、聞いてるってよ
こんにちは^^
デフィロン 広報担当 當銘(とうめ)です。
新年度が始まり、新社会人として新たな一歩を踏み出した方、
そんな新社会人に対して指導や研修を行っている方、
また、初めてマネジメント業務を担うことになった方々もいらっしゃると思います。
そんな中、今回のコロナウイルス感染症対策として、
世界中の企業でテレワークの導入が一気に推し進められました。
日本でも、多くの企業に〝テレワーク〟が拡がり、
「初めてオンライン研修を経験した!」
という方もいらっしゃると思います。
そこで、今回はオンラインでのコミュニケーションから学べることについて
お話していきたいと思います。
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テレワークは、感染症から社員を守る有効な対策とされ、
日本では「通勤における時間やストレスが大幅に軽減された!!」
という声も多くあります。
しかし、テレワークの導入にあたって、
多くの企業が新たな課題を抱えているのも事実です。
デフィロンに届いているお声として多いのは、
〝対面でないコミュニケーションへの不安〟
です。
人は、何かを伝えたいと思った時〝言葉〟を使います。
他にも、声やジェスチャー、顔の表情など
様々な伝達手段を用いて伝えています。
これらは、対面でもオンラインでも同じように用いることができるはずです。
では、なぜ不安なのでしょうか?
具体的にどういった不安を感じているのか。
多かった声として、このようなものがありました。
「反応が薄く、相手の理解ややる気が見えずに不安」 「ちゃんと聞いているかを何回も確認されて嫌な気持ちになった」 「やる気がないように思われた」 「つながりが感じられない」
〚A課長とBくんの場合〛
A課長「Bくん、さっきから話をちゃんと聞いていないんじゃないか。 下を向いてばかりで、何を考えているんだ。やる気がないのか!?」
Bくん「そんなことありません。ちゃんと聞いているし、必死に考えているんです。」
A課長「じゃあ、なんで全く反応しないんだ。リモートだからって気が抜けているんじゃないか!」
ここで起きていることとして、このような双方の主張の違いがあります。
【A課長の主張】 Bくんの反応が少ないため、Bくんがやる気なく感じられる。
【Bくんの主張】 ちゃんと聞いていて考えているのに、やる気がなく見られている。
実際に、Bくんはもともと反応が大きなタイプではなく、
発言する際も時間をおいてゆっくりと話す方でした。
そして、A課長は対面で接していた際、
そんなBくんに対して上記のような指摘をしたことはありませんでした。
A課長からすると
「今まではちゃんと考えていることが伝わっていた。」ということらしいのですが、
Bくんからすると納得いきません。
実際、こういった些細な違和感によるミスコミュニケーションはかなり多いです。
皆さんの周りやご自身でも思い当たることがあるのではないでしょうか?
〝受けとる〟は〝伝える〟で〝伝わる〟
コミュニケーションは、伝え合うことです。
決して一方通行なものでは、ありません。
そして、どちらも話さなければならない、といったものでもありません。
《Aさんが話して、Bさんが聞く》
これだけでも、十分なコミュニケーションになり得ます。
しかし、それは
《Aさんが話して、Bさんはそれを聞いていることを伝える》
といった場合です。
そしてそれは「聞いていますよ」と言葉で表現しなくても
表情を変える
姿勢を変える
声のトーンを変える
などでも伝えることができます。
言い換えると、
表情を変えず
姿勢を変えず
声も発しない
これでは、話を聞いていても、それを相手に伝えていないことになり、
相手からすると
「話を聞いているかどうか分からない。」
になってしまうのです。
〝反応〟によるコミュニケーション
人は、話をするときには《伝える》という能動的な意識が働きますが、
こと話を聞くことに対しては〝反応〟で対応していることがほとんどで、
そこに注力することがあまりありません。
そのため、聞く時には《伝える》という感覚が薄くなってしまうのです。
もちろん、これはオンラインによるコミュニケーションだけではなく、
コミュニケーション全般に言えることです。
しかし、オンラインでのコミュニケーションにおいては、
【受け取っていることを伝える】
ことがより必要で、重要になってきます。
ちょっとした音声の遅れや画像の粗さ
そんなほんのちょっとの些細な事でも
人が感じとれる情報量は確実に減ります。
つまり、
今まで対面で伝わっていたことが、画面を通すと伝わらない
ということが起きるのです。
対面時には自然な〝反応〟だけで成立していた部分も、
しっかり能動的に《伝える》必要が出てくるのです。
「今まではそれでよかったのに」
ここで、Bくんに必要とされたのは、
〝ただ聞く〟だけではなく〝聞いていることを伝える〟ことです。
では、どういった対応だと「聞いている」と感じられるのでしょうか。
実際に挙がった声も交えてご紹介していきます。
「ジェスチャーが多い。うなづいてくれる。」
こちらは最も多い意見でした。
さらに言うと、画面に映る範囲であることも重要です。
顔の横などで手を動かすと、より伝わりやすいです。
意見のある時に、挙手をするなども良いですね。
「笑顔で聞いてくれている。声のトーンが明るい」
もちろん、話題にもよりますが、笑顔と笑声は前向きな印象を与えます。
口角を上げて話すことがポイントです^^
ちなみに、こちらは部下から上司への声として多く上がっていました(笑)
おなじことをしているのに
「今までは良くて、これからは許されない」
と捉えてしまうと、非常に息苦しく感じますし、腑にも落ちないかもしれません。
でも、これは今だから必要なスキルではなく、本来必要なスキルなのです。
ここで、必要なのは、先にお話した
対面とオンラインでは情報量が違うことを理解し、前提とすること
です。
今回は〝受け取る〟ことにフォーカスしてお伝えしましたが、
もちろん発信する際にも同様のことが言えます。
そして、実際に〝伝える〟ためには、
これらをどれも対面の倍以上の意識で行うことが大切です。
最初は違和感が大きく、抵抗もあるかもしれませんが、
この基本をアップデートするだけで、確実に印象は変わります!
アップデートチャンス
そして、実はBくんの【下を向いて考える】というのも
オンラインでのコミュニケーショントラブルになりやすい代表的な事例です。
画面からは見えない範囲に目線が行くこと、その時間が長く続くことで
「何か別の作業をしているのかな?」
と感じてしまうのです。
もちろん、だからといって考える時も
「絶対に画面を見続けなければいけない!」
というわけではありません。
ただ、その際に一言
「少し考えますね」や「お時間を下さい」と添えるだけで良いのです。
これは、電話の保留の時のマナーと同じですね。
相手に保留にする理由をしっかり伝える必要があるように、
「今何をしているのか」を明確にすることが必要なのです。
「電話と違って姿が見えているから」という感覚で誰もがしがちなことですが、
突然の沈黙は、相手を不安にさせたり不快に感じさせてしまう行為の1つです。
そして、この〝ちょっとした〟行為はオンラインや電話に限ったことではありません。
対面であっても、突然の沈黙よりも一言あった方が人は安心するものです。
これらは、本当に些細なことで、
特段トラブルもなく流れてしまうようなものでもあります。
ですが、こういった些細な違和感が積み重なっていくことが
ミスコミュニケーションの本質ともいえるのではないでしょうか。
今後、オンラインによるコミュニケーションは増え続け、
それが当然になっていく時代。
これから情報の伝達量やスピードはさらに上がっていくでしょう。
音声のズレはなくなり、画像の精度も上がり、
対面で得られる情報との差もどんどんなくなっていくでしょう。
しかし、それを待っている、諦める、気づかない、で過ごすより
《伝える》スキルを向上させるきっかけにしてみてはいかがでしょうか^^
最後に
今回は、オンラインによるミスコミュニケーションについて取り上げましたが
「会議室での集まりと違って全員の顔がしっかり見えて良い」 「自然と普段集まれない遠方メンバーでの会議が増えて、距離感が縮まった気がする」
など、会議や研修をオンライン化したことによるポジティブな意見も数多くあります。
何事も様々な面を持ち合わせているもので、
それをどう活かしていくのか
を考えていきたいですね^^
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日本は、世界は、見えないウイルスによってもたらされた
様々な難題に立ち向かう日々を過ごしています。
ゴールの見えない非日常の様々な困難に向き合って過ごされているすべての皆様に
わたしたちデフィロンができることは何か。
わたしの周りにも
未知との闘いを最前線で命をかけて続けてくださっている医療従事者の方がいます。
そういった方々やそのご家族のことを思うと、
わたし達ができることの小ささに歯がゆさと悔しさを覚えずにはいられません。
ですが、
〝できることをやる〟
まずは、それしかありません。
いつかのブログでも【行動すること】の重要性や影響力についてお話しましたが、
まさに、それが問われているのかもしれません。
1つでも多くの命を救おうと必死で戦ってくださっている皆様へ
感謝、応援、ありとあらゆる尊敬の念を贈るとともに、
わたしたちは、わたしたちができることをひとつひとつやっていこうと思います。
株式会社デフィロン 広報担当 當銘
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